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出窓にリフォームで内窓(二重窓)は設置できる?断熱効果は上がる?

 

冬になると出窓から冷気が流れ込み、部屋が寒くなってしまう」そんな悩みを抱えていませんか?また、結露による水滴やカビ、外の騒音に悩まされている方も少なくないでしょう。

 

出窓は見た目が美しく、部屋を広く見せるメリットがある反面、断熱性や防音性に課題があります。そんな出窓のデメリットを解決する方法のひとつが、内窓(二重窓)の設置です。

 

 

本稿では、出窓に内窓を設置するメリット・デメリットや、設置時の注意点などを詳しく解説します。快適な出窓を実現するためのポイントを、チェックしてみましょう。

 

リフォームで出窓に内窓(二重窓)を設置できる?

 

リフォームやDIYで、出窓に内窓を設置できるのでしょうか?

 

多くの出窓は、内窓を設置できます。ただし、内窓を設置するためにはいくつかの条件を満たす必要があります (詳しくは後述)

 

 

まずは、内窓の特徴をメリット・デメリットの観点からご紹介したあと、設置する際の注意点をご説明します。

 

 

内窓設置のメリット

 

 

 

出窓に内窓を設置すると、以下のようなメリットがあります。

 

 断熱効果の向上

 結露を軽減できる

 

 防音効果や紫外線カット効果が高まる

 

順番に、詳しく解説していきましょう。

 

➤ 1. 断熱効果の向上

 

出窓のガラスが従来の単板(1枚ガラス)であれば、断熱性能の高い内窓を設置することで、家の断熱性を大きく向上できます―― さて、どういう仕組みでしょうか?

 

熱は高温から低温のほうへ移動する性質がありますので、住宅と外気のあいだには常に熱の流出入が生じています。この流出入を止めようとするのが《断熱》です。

 

 

住宅における熱の流出入は、屋根・外壁・床・開口部 (窓やドア)・換気で発生しています。そして、大半の流出入は《窓》で生じているのです。

 

 夏に流入する熱の割合:窓が73%を占める

 

 冬に流出する熱の割合:窓が58%を占める

 

 

ですから、窓の断熱リフォームは家全体の断熱に大きな影響を与えるのです。断熱リフォームをするなら「まずは窓」と言っても過言ではありません。

 

 

家の断熱性能が高くなると、保温能力も高くなり、冷暖房費が安くなります。室温を、夏は涼しく冬は暖かい、気持ちのよい温度に保ちやすくなりますよ。

 

➤ 2. 結露を軽減できる

 

内窓に複層ガラス(ペアガラス)の樹脂サッシを用いることで、窓に付着する結露を大幅に抑えられます。

 

結露とは、空気が冷たいものに触れることで、空気中の水分が液体に戻る現象のことです。夏場に、キンキンに冷えたグラスの周りに水滴が付く現象も結露です。

 

冬場に、窓ガラスやサッシ枠が冷えると、室内の空気が触れたときに結露を生じます。複層ガラスの樹脂サッシは、窓の室内側が冷たくなりにくいため、結露を生じにくいのです。

 

 

結露は、カビが繁殖したり、建材がぬれたりする原因になります。

 

カビが繁殖すると、気持ち悪いだけでなく、空気中に飛散した胞子を吸い込むことで健康被害を引き起こす恐れがあります。建材がぬれると、腐食やシロアリの食害につながります。

 

 

結露を防ぐことで、これらを抑制できます。結露水を拭き取る手間からも解放され、お掃除がラクになりますよ。

 

➤ 3. 防音効果や紫外線カット効果が高まる

 

内窓を設置することで、防音効果を高められる場合があります。

 

 

防音とは、騒音を防止する手段の総称です。以下の方法を組み合わせて使います。

 

 遮音:遮音素材により空気を伝搬する音を跳ね返す

 吸音:吸音素材により音を吸収する

 

ガラスのような堅く重い素材には、音を跳ね返す「遮音」効果があります。ラグやカーテンなどの吸音性のある素材と組み合わせて使うと、さらに防音性が高まります。

 

 

ちなみに、複層ガラスの内窓を取り付ける場合は、《異厚複層ガラス》と呼ばれる窓のほうが遮音性が高くなります。

 

 

異厚複層ガラスの窓は、ガラスそれぞれの厚みが異なるため、音の共鳴や透過を防ぎやすくなるのです。

 

内窓設置のデメリット

 

つづいて、出窓に内窓を設置する際のデメリットをご紹介しましょう。

 

 出窓ならではの開放感を損なう場合がある

 

 開閉の手間が増える

 

それぞれ、詳しく解説しましょう。長所と短所の両方を知っておくことで、設置後の満足度が高まります。可能であれば、対策も打っておきましょう。

 

➤ 1. 出窓ならではの開放感を損なう場合がある

 

出窓には、独特の開放感があります。しかし、出窓に内窓を設置すると窓が二重になるため、開放感を損なってしまう恐れがあります。

 

たとえば、出窓に内窓を設置することで、こんなことが起こる可能性があります。

 

 

 本来の出窓が持つ奥行き感が控えめになってしまう

 

 窓がひとつ増えることで、ゴチャゴチャした雰囲気になる

 

上述のようなリスクの対処法としては、以下が考えられます。

 

 室内の壁になじむ明るい色のサッシ枠にする

 内窓の錠を《戸先錠》のような目立たないものにする

 

 内窓を不透明ガラスにして、外窓を目立たなくする

 

壁紙が白、窓枠も白なら、サッシの色も白にしてはいかがでしょうか?壁や窓枠になじんで、少しは存在感を少なくできるでしょう。

 

また、意外と目立つのが窓の真ん中にある《クレセント錠》です。これを《戸先錠》に変えるだけで、ずいぶん窓の雰囲気がスッキリします。

 

ちなみに特注で《錠なし》の窓もつくれますが、密閉性と断熱性を損なうため、できるだけ《錠あり》の窓をおすすめします。

 

 

参考:YKK AP「うっかりを防ぐ戸先錠」

 

内窓を不透明ガラス(フロストガラスや型板ガラスなど)にするのも、ひとつの方法です。外窓の存在感を少なくできます。

 

 

ただし、不透明ガラスにすると景色が見えなくなりますので、眺望を楽しみたい窓には向きません。

 

➤ 2. 開閉の手間が増える

 

内窓を設置すると、窓を開閉する際に、外窓と内窓の両方を操作する必要が生じます。手間がかかり、不便に感じる可能性があるでしょう。

 

 

とくに、開閉頻度の多い窓は使い勝手が損なわれやすいです。内窓を設置する前に、開閉の手間が増えることを考慮して、使い勝手をイメージしておきましょう。

 

内窓を設置する際の注意点

 

つづいて、出窓に内窓を設置する際の注意点をご紹介します。内窓を設置したあとで「しまった……!」と後悔しないために、以下のポイントに着目してください。

 

 

 よく設置条件を確認しよう

 目的やインテリアにあった内窓を選ぼう

 DIYでも可能だが、なるべく専門業者に依頼しよう

 

順番に、詳しく解説していきます。

 

➤ 1. よく設置条件を確認しよう

 

出窓に内窓を設置する際は、既存の窓と出窓の形状を確認しましょう。一部の窓は、内窓を取り付けられない場合があります。

 

たとえば、こんな窓は注意が必要です。

 

 

 内倒し窓

 内開き窓

 チェーンで開閉を操作する窓

 

 ハンドルで開閉を操作する窓

 

上述の窓は、外窓と内窓が干渉したり、開閉操作に支障をきたしたりする恐れがあります。なんらかの対処で取り付けられるようになるケースもありますので、リフォーム業者に相談してください。

 

また、出窓にはさまざまな種類があります (詳しくは後述)。タイプによっては内窓が設置できない可能性もあるため、事前に確認が必要です。

 

 

少なくとも、以下の条件を満たす必要があります。

 

 内窓の取り付け箇所が長方形か正方形であること

 内窓を取り付けるのに必要なスペース(有効寸法)があること

 出窓のカウンター部分(窓台)に内窓を支えられるだけの耐荷重があること

 

 内窓の各製品の最小寸法以上、最大寸法以下であること

 

まず、内窓の取り付け箇所が方形でなければなりません。内窓を設置するスペースも必要です (一般的な引き違い窓を取り付ける場合、見込み7cm以上、見付け2cm程度必要)

 

 

参考:Panasonic「枠見込み・見付け・散りとは?」

 

また、内窓はそれなりに重量があるため、設置する窓台には内窓を支えられるだけの耐荷重が求められます。

 

さらに、内窓の各製品には最小寸法と最大寸法があるため、出窓の内寸がその範囲に収まっている必要があります。

 

 

 

➤ 2. 目的やインテリアにあった内窓を選ぼう

 

内窓を設置する際には、目的やインテリアに合った内窓を選ぶことが重要です。内窓は、断熱効果・防音効果・結露対策といった機能面だけでなく、お部屋の雰囲気や使い勝手にも影響を与えます。

 

目的別の選び方の例をご紹介しましょう。

 

 

 断熱性を向上したい場合 ⇒ 複層Law-Eガラス+樹脂サッシの窓を選ぶ

 防音性を向上したい場合 ⇒ 複層ガラスの内窓を選ぶ

 結露対策をしたい場合 ⇒ 複層ガラス+樹脂サッシの窓を選ぶ

 紫外線をカットしたい場合 ⇒ Law-Eガラスの窓を選ぶ

 

 外からの視線を遮りたい場合 ⇒ 不透明ガラスの内窓を選ぶ

 

Law-Eガラスって、何?」と言う方は、以下の記事をご覧ください。住宅の窓選びで知っておくべき言葉ですので、覚えておくとよいでしょう。

 

Low-Eガラスは後悔する?メリット・デメリットや窓の選び方を解説

 

インテリアとの調和を考えるときは、サッシ枠の色選びが重要です。サッシの色が変わるだけでも、お部屋の印象が大きく変わります。

 

また、ガラスの色にも気を配りたいところです。Law-Eガラスには、クリアだけでなくグリーンやブロンズなどのカラーバリエーションがあります。

 

よって、ガラスの色とインテリアの調和も考える必要があります。たとえば、白を基調としたお部屋にグリーンのガラスの窓を用いると、浮いてしまうかもしれません。

 

 

ちなみにLow-Eガラスは、色の違いによって断熱性や光の通しやすさ、紫外線カット率が変わります。

 

参考:LIXIL「窓のLow-E複層ガラスのクリア色とグリーン色の違い」

 

 

ご自身の目的やインテリアに合った内窓を選び、快適な住環境を実現してください。

 

➤ 3. DIYでも可能だが、なるべく専門業者に依頼しよう

 

簡単なアクリル製の内窓なら、DIYで設置できるキットが売っています。そのような内窓は、手軽に取り付けできる反面、耐久性や断熱性などの諸性能が窓メーカーの内窓に劣ります。

 

 

内窓の効果をシッカリ得るには、リフォーム会社等の専門業者に依頼するほうがよいでしょう。専門業者に依頼するメリットをご紹介します。

 

 設置可能か確認してくれる

 プロの技術でシッカリ取り付けてくれる

 

 補助金制度があれば、案内してくれる

 

業者を選ぶ際は、複数社に見積もりを依頼して比較検討するとよいでしょう。値段だけでなく、対応力や相談のしやすさ、実績、口コミなどもチェックしてください。

 

そもそも、出窓とは?種類やメリット・デメリットを解説

 

最後に、出窓の種類と、出窓のメリット・デメリットをご紹介します。

 

内窓を取り付けることで、メリットが損なわれる場合があります。反対に、デメリットをカバーできるようになるケースもあるでしょう。

 

 

 

出窓の種類

 

出窓にはいくつかの種類があります。代表的なものをご紹介しましょう。

 

 三角出窓:出窓のカウンター部分が三角形の出窓

 角型出窓:出窓のカウンター部分が四角形の出窓

 台形出窓:出窓のカウンター部分が台形の出窓

 弓形出窓:出窓のカウンター部分が半円型の出窓

 

いずれの出窓も、内窓を取り付ける場合はそのスペースが必要です。スペースがない場合は、ふかし枠と呼ばれる材料を使うか、工事でなんらかの対処をしなければなりません。

 

 

出窓のメリット

 

出窓には、以下のようなメリットがあります。

 

採光性

ガラス面が広く取れるため、室内へ光を取り込みやすく、部屋全体を明るくする効果がある。

開放感

外に向かって張り出しているため、部屋に奥行きが生まれ、実際の広さよりも広く感じられる。

外観の向上

出窓は、外観デザインに豪華さや華やかさを加える役割を果たす。

 

出窓なら、カウンター部分を観葉植物やインテリア雑貨の置き場所に使うことも可能でしょう。

 

一方、出窓に内窓を付けると、開放感を損なう場合があります。錠やサッシ枠の色に気を配り、なるべく出窓ならではの開放感を生かしたいところです。

 

 

出窓のデメリット

 

出窓には多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。

 

断熱性の低下

ガラス面が広く断熱性の低い出窓は、外気温の影響を受けやすく、冷暖房費増加の要因になる。

結露の発生

ガラス面が広い出窓は、結露が生じやすく、カビの繁殖や窓枠が腐食する原因になりやすい。

風切り音

出窓は外に張り出している形状のため、風の流れ方によっては風切り音が鳴る場合がある。

 

断熱性の低下や結露の発生については、内窓の設置で緩和できる場合があります。お悩みの方は、専門業者にご相談ください。

 

埼玉県で内窓リフォームのご相談は三原防水ドット工務へ

 

 

まとめ:断熱対策なら出窓リフォームで内窓(二重窓)を設置しよう

 

出窓に高性能の内窓を設置すると、断熱性を向上させたり、結露を抑えたりできます。防音対策や紫外線対策もできるでしょう。きっと、あなたの暮らしの質を向上してくれますよ。

 

一方、内窓を設置すると、開閉の手間が増えたり開放感を損ねたりする場合があります。出窓の状態によっては、簡単に取り付けできないケースもありますので、事前によくチェックしてください。

 

三原防水ドット工務では、住宅のリフォームを承っております。内窓等の断熱リフォームのご相談やお見積もりも無料で承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

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