屋上防水工事とは
◎施工前
◎施工後
屋上の防水について
屋上の防水は、漏水から建物を守る大切な部分です。
屋上は常に雨や雪、直射日光にさらされ、夏冬の季節の温度差も非常に激しく、過酷な条件におかれています。
屋上防水は年数が経つにつれ劣化し、そのまま放置すると漏水して、建物の寿命を早める原因となります。
☆☆屋根の事☆☆
木造住宅の場合は、屋根になっている場合が多いと思います。
屋根材にも様々な種類があります。(瓦、スレート、金属屋根、セラミック素材の屋根など)、基本的な構造としては屋根材の下にアスファルト系のルーフィング(防水シート)防水の役割を敷き詰めています。
しかし、ビルの陸屋根(屋上の床が平ら)の場合には水を受ける槽のようになっています。
防水の工法や種類はとても多く、一般の皆様にはほとんど知られていません。
こちらではビルの屋根・屋上防水工事についてご説明したいと思います。
防水にはどんな工法があるでしょうか?
☆☆☆大別すると次の4つに分けることが出来ます☆☆☆
1・アスファルト系の防水 ☆アスファルト防水 ☆トーチ工法 ☆アスファルト常温工法など
2・シート系の防水工法 ☆ゴムシート防水 ☆塩ビシート防水など
3・塗膜系の防水工法 ☆ウレタン防水 ☆アクリル系防水☆ゴムアスファルト系防水など
4・線の防水工法 ☆コーキングなど
の4つです。
※それぞれの防水・工法は施工する部位によって各メーカーの工法と仕様に分かれて
います。
1.アスファルト系の防水
アスファルト系の防水は最も設計耐用年数が長い防水工法です。
※最近では窯で焚くアスファルトから常温のアスファルト防水が主流になってきています。
各種防水工法の中で最も信頼性が高いと言われています。厚みが8mm~10mmになる工法もあります。
2.シート系の防水
シート系の防水工法は、主に加硫ゴムシート、塩ビ系のシート、PVC系のシートなどがあります。
それぞれに強度などの特徴がありますが、最近では塩ビシート防水が多くなっています。
加硫ゴムシートは比較的に紫外線にも強いのですが、傷がつきやすい、ジョイントがはがれやすいなどの問題点もあります。
塩ビシート防水は比較的に強度もあり、トップコートがいらないなどのメリット、施工から10年以降にシートが固くなるなどの問題点があります。
PVCシートは紫外線にも強く、海外では主流のシートですが、日本ではメーカーが積極的に製造していないため施工技術が発展しないなどの問題があります。弊社ではこのPVCシートは非常に良いと思っております。
(※それぞれのシートには各メーカー、シートの厚み、工法などが分かれています。)
3・ 塗膜系の防水
塗膜系の防水工法は、ウレタン防水、アクリル系(水性)ゴムアスファルト系の防水があります。
近年、環境対応型の水性のウレタン防水も各メーカーから製造されてきました。
塗る防水のため、どのような構造の床や立上りにも施工が出来るため、汎用性が高い防水です。
※厚みが防水の耐用年数に大きく影響を与えるため、工事をするスタッフの技量に大きく影響されてしまう防水です。
※※FRP防水※※
ガラス繊維と不飽和ポリエステル樹脂を重ねる事で強化プラスチックになる防水です。防水工事では良く木造住宅のバルコニーや池の中などに施工されています。
(※それぞれの塗膜防水には各メーカー、工法などが分かれています。)
4.コーキング
コーキング工事は材料の種類に分けれられます。
水回りにはシリコン系の材料、外壁の仕上げには変性シリコン系、ポリサルファイド系、塗装下地にはポリウレタン系などに分けられます。
ホームセンターでもカートリッジタイプが販売されていますので皆様にも馴染み深いかもしれません。
工事は繊細なため、技術がいります。
ホームセンターで一般の方がDYIで作業する場合は失敗するケースが多く、主に接着剤の代わりとして購入されてるようです。
☆絵画の額縁のように仕上げ工事としてコーキングする場所が多いので美観と防水の2つの目的で行われます。