◎施工前

◎施工後


雨が降り込むバルコニーにおいて、その床面コンクリートに、雨水が浸入するのを防ぐ為に行われます。
工法としては、狭い場所においても施工性が良いウレタン塗膜防水や、配色や模様の選択が可能な塩化ビニールシート防水があります。ウレタン塗膜防水 は塗料を床面に塗布し、硬化させて防水塗膜を形成する工法で、硬化する際水分を嫌うため、施工時の天候および湿度に充分注意する必要があります。
また、塗布されたウレタン防水材の硬化に時間を要し、何度か塗り重ねを行うため、バルコニーへの出入りができなくなる期間が生じます。

バルコニー床防水改修工事の必要性

集合住宅において、屋上防水以外にも防水が施されているところがあります。
重要なところでは、バルコニーと開放廊下や階段です。
共に床面の下に居室が無い為に、庇と同じ様な感覚で床面にコンクリートを打ち込み、防水モルタルで仕上げるのが一般的な施工方法でした。
防水モルタルで仕上げるのは、コンクリートの床面の精度が低い為補修を加える為と、雨が掛かるためモルタルに樹脂を混ぜてひび割れを軽減する目的がありました。
 
実際、建築基準法上はこれらに対する防水を義務付けてはいません。
ところが60年以上は持つといわれたコンクリートに、ひび割れや、コンクリートの中性化による鉄筋の腐食が起こる事が判明し、コンクリート躯体を雨水や空気中の炭酸ガスから保護する必要性が叫ばれ、バルコニーや開放廊下などに防水を施工する事になっていきました。
また、もう一つの理由は、2000年に施工された「住宅の品質確保に関する促進法」いわゆる品確法により、住宅供給者は「構造耐力上主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」の瑕疵に関して、10年間を義務付けられたことにより、
新築物件でもバルコニーや開放廊下に防水を施工する事が定着してきました。
それまでは外部と考えられ、雨水の吹き込むのは当たり前で、吹き込んだ水を速やかに排水する事だけ考えられ、排水勾配を確保する事が重要と考えられていました。
しかし、実際には片持ち梁が多いバルコニーや、開放廊下の床は経年とともに小さな亀裂が生じ易く、これが水道となって下階の室内への漏水事故が起こる事があります。
この為大規模修繕工事には必須の重要な修繕工事となりました。

バルコニー床防水改修工事の優先度

屋上防水改修工事と異なって、バルコニーの場合は、居室側にある為、
工事は仮設足場を架けて外部から施工する事になります。
最も一般的なウレタン塗膜防水工法の場合、仕上げまで最低でも4工程が必要で、しかもウレタンは乾きにくい為、作業には7~10日程を要します。
単なるシーリング工事や部分的な補修工事と異なり、施工中には入居者のバルコニーへの立ち入りは出来なくなりますので、事前に予定日を告知させて頂き、入居者様のご理解とご協力を頂く必要があります。
また、仮設足場を設けない場合には、室内側からの出入りする事になりますが、外部の者が入室する事にはプライバシーの点で問題があり、事実上仮設足場のある大規模修繕工事の時以外には、難しい工事と言えます。
大規模修繕工事では、バルコニーの床防水工事と共に、サッシ廻りのシーリング打替え工事や、外壁・軒天の塗替えも平行して行われますので、仮設足場が不要の開放廊下の床防水工事と比べ、工事の優先度はかなり高いと認識されています。
放置するとどうなる?
バルコニーの床面は、躯体の乾燥・収縮、又は地震などのよる挙動の為、
クラックの発生は避けられません。
また、打ち放しコンクリートの床面にはモルタルが塗られており、寒暖の差や凍結等により、表面のモルタル浮きが発生し易くなります。
クラックを放置すると、雨水が浸入して鉄筋が腐食して爆裂を起こし、やがて貫通クラックとなって軒天に達します。
これにより漏水やエフロレッセンスが発生し、美観を大きく損なうばかりか、コンクリートの中性化はさらに進んで、躯体の耐久性を損い、建物の資産価値を低下させる結果にもなりかねません。
したがって、基本的に防水処理が必要な事と、防水処理を行なうに当たっては、適正なモルタル浮き・クラックなどの下地補修、あるいは排水溝などの勾配不良を改善する必要があります。
したがって足場を要するこの工事は、マンションの大規模修繕工事では必須の改修工事項目となっており、大変重要であって、かつ優先度の高いものと考えられています。

放置するとどうなる?

バルコニーの床面は、躯体の乾燥・収縮、又は地震などのよる挙動の為、
クラックの発生は避けられません。
また、打ち放しコンクリートの床面にはモルタルが塗られており、寒暖の差や凍結等により、表面のモルタル浮きが発生し易くなります。
クラックを放置すると、雨水が浸入して鉄筋が腐食して爆裂を起こし、やがて貫通クラックとなって軒天に達します。
これにより漏水やエフロレッセンスが発生し、美観を大きく損なうばかりか、コンクリートの中性化はさらに進んで、躯体の耐久性を損い、建物の資産価値を低下させる結果にもなりかねません。
したがって、基本的に防水処理が必要な事と、防水処理を行なうに当たっては、適正なモルタル浮き・クラックなどの下地補修、あるいは排水溝などの勾配不良を改善する必要があります。
したがって足場を要するこの工事は、マンションの大規模修繕工事では必須の改修工事項目となっており、大変重要であって、かつ優先度の高いものと考えられています。

床面のクラック

床面のモルタル浮き


軒天に達する貫通クラックとエフロ

 軒天の爆裂


 


バルコニー床防水工事の工法

日当りの良い南側(南面バルコニー側)は劣化の進行が早く、北側(開放廊下側)は比較的進行が遅いという傾向があります。
また、基本的には歩行部分となりますので、工法についても軽歩行に耐えられる工法や仕様が必要です。
マンションの大規模修繕工事には必須ともいえる工事ですが、現在最も主流で一般的に行われている工法がウレタン塗膜防水工法です。
バルコニーの床防水工事の場合、屋上防水と異なって狭い場所や側溝・巾木などがあり、シート形状の防水工法で全てを納める事は難しいといえます。
その点でウレタン塗膜防水工法は防水性と作業性の点で優れ、現在では最も主流となっている工法です。
ただし、プライマーの溶剤臭がきつい為、臭いに敏感な方やお子様には十分な配慮が必要です。
近年では床面に廊下と同様な長尺塩ビシートを貼り、その他の排水溝や巾木などをウレタン塗膜防水工法で仕上げる工法も採用されています。
配色や模様の選択が可能な塩化ビニールシート防水工法は、美観に優れている事と刺激臭が少ない点で優れています。 


マンションで施工頻度が高い材料と工法
    •    ウレタン塗膜防水工法・・・・
    •    床面・立上り(巾木)側溝とも塗膜防水仕上げ。
    •    塩化ビニール系長尺シート防水工法
  床面・・・塩化ビニール系長尺シート
  立上り(巾木)・側溝・・・ウレタン塗膜防水仕上げ

マンションで施工頻度が高い材料と工法

    •    ウレタン塗膜防水工法・・・・
    •    床面・立上り(巾木)側溝とも塗膜防水仕上げ。
    •    塩化ビニール系長尺シート防水工法
  床面・・・塩化ビニール系長尺シート
  立上り(巾木)・側溝・・・ウレタン塗膜防水仕上げ

ウレタン塗膜防水工法

長尺塩ビシート貼り工法


バルコニー床ウレタン防水工事

雨が降り込むバルコニーにおいて、その床面コンクリートに雨水が侵入するのを防ぐために行わ れます。
狭い場所においても施工性が良いのがウレタン塗膜防水工法の利点です。
ウレタン塗膜防水は塗料を床面に塗布し、硬化 させて防水塗膜を形成する工法で、硬化する際水分を嫌うため、施工時の天候および湿度に充分 注意する必要があります。
また、塗付されたウレタン防水材の硬化に時間を要し、何度か塗り重 ねを行うため、バルコニーへの出入りができなくなる期間(1週間~10日)が生じます。
なお、工法には打継ぎ目地やクラックなどの挙動に対応し、補強用のメッシュを入る場合と、それ程の強度が必要とされない場合にメッシュなしで施工される場合があり、耐久性・経済性などから総合的に判断して仕様を決定します。
なお、雨や冬期間の積雪時には滑り易い為に防滑仕様とするのが一般的です。
防滑仕様の場合はトップコート塗布の際に微細なゴムチップを混入しますが、
ゴムチップ粒の大きさを変える事により多少仕上がりを調整する事も可能です。